入管収容に関する恣意的拘禁作業部会の意見

2020年9月、国連の「恣意的拘禁作業部会(WGAD)」が、日本の入管収容に関する意見を発表しました。4~5年にわたって収容されていた2名による個人通報を受けて示されたものです。恣意的拘禁作業部会が日本の入管収容問題について意見を出すのは、初めてのことです。主に以下の点において日本の入管収容は「恣意的」であり、国際法に違反しているとしました。

①収容の必要性について個別の評価をしていないこと
②司法審査がなされないこと
③無期限収容であること

作業部会は、これらの課題を解消するための出入国管理及び難民認定法の見直しを行うよう、日本政府に要請しています。また、6か月以内に、以下の情報を作業部会に提出することを求めています。

①両名に賠償金が支払われたかどうか
②両名の権利侵害に関する調査が行われたかどうか
③意見に沿う法改正や実務の変更が行われたかどうか
④意見を実施するために他の措置を講じたかどうか

このページでは、WGADの意見に関する記事や資料を紹介しています。「日本の入管収容は国際法違反」との見解を受けて、政府や団体はどのようなうごきを見せているのでしょうか。

※リンクをクリックすると、外部サイトに移動します


まずはここから

国連恣意的拘禁作業部会による難民認定申請者2名の入管収容に対する意見(2020年9月25日)

人権理事会
恣意的拘禁ネットワーク(2021/03/30)


Opinion No. 58/2020 concerning Deniz Yengin and Heydar Safari Diman (Japan)(原文原文)(PDF)

Human Rights Council
Working Group on Arbitrary Detention(2020/9/25)

(上記日本語訳)Deniz YenginとHeydar Safari Diman(日本)に関する意見 58/2020(PDF)

人権理事会
恣意的拘禁に関する作業部会(2020/9/25)


MandatesoftheSpecialRapporteuronthehumanrightsofmigrants;theWorkingGrouponArbitraryDetention;theSpecialRapporteuronfreedomofreligionorbeliefandtheSpecialRapporteurontortureandothercruel,inhumanordegradingtreatmentorpunishment(原文英語 PDF)

The Office of the United Nations High Commissioner for Human Rights (OHCHR)(2021/03/31)

(上記日本訳 PDF) 移住者の人権に関する特別報告者、恣意的拘禁作業部会、思想信条の自由に関する特別報告者、並びに拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取り扱い又は刑罰に関する特別報告者の権限に基づく

国連人権理事会の複数の特別手続の専門家ら(2021/03/31)*全国難民弁護団連絡会議(全難連) WEBPAGEより



よりくわしく

法務大臣閣議後記者会見の概要

法務省(2020/10/06)
※記者の質問に対し「法務省におきましては,恣意的拘禁作業部会の御意見等につきましても,十分にその内容について精査をしながら,検討に向けた努力をしてまいりたいと思っております」と回答。

外国人を長期収容で国連作業部会「人権規約違反」の意見採択

NHK(2020/10/06)

日本政府の難民2人長期収容「国際法違反で差別」 国連人権理事会部会が指摘

毎日新聞(2020/10/06)

入管による外国人長期収容、国連が国際法違反と指摘=支援団体

朝日新聞(2020/10/05)


資料

収容・送還専門部会報告よりも国連恣意的拘禁作業部会の意見を尊重すべき明白な理由(koichi_kodama)

note(2020/11/07)

国連恣意的拘禁作業部会意見採択を受けて,日本の入管収容における全件収容主義及び無期限収容を直ちに廃止し,国際法を遵守するよう求める理事長声明

関東弁護士会連合会(2020/10/26)

入管収容について国連人権理事会の恣意的拘禁作業部会の意見を真摯に受け止め、国際法を遵守するよう求める会長声明

日本弁護士連合会(2020/10/21)

国連・恣意的拘禁作業部会による意見書について

認定NPO法人難民支援協会(2020/10/06)
※日本の入管収容は恣意的収容に当たるとの意見書を、国連の作業部会がまとめました。