Open the Gate for All
移民・難民の排除ではなく、共生を
移民・難民に開かれた社会を。収容・送還による排除ではなく共生を。
「STOP! 長期収容」市民ネットワークがピックアップした、おすすめの記事やサイトを紹介します。

【開催報告】緊急院内集会「人の命を危うくする、入管法改悪はもうやめてください!」

2023年3月15日(水)、参議院議員会館にて緊急院内集会「人の命を危うくする、入管法改悪はもうやめてください!」が開催され、会場・ライブ配信にて約470名が参加しました。

2023年3月7日、政府は、2021年の通常国会で廃案になった入管法改定案とほぼ同じ内容の法案を閣議決定し、国会に提出しました。難民申請者の送還を可能にしたり、「監理措置」によって収容から解かれた人に生計のための手段を認めないなど、まさに、日本で暮らす移民・難民の「命を危険にさらす」法案です。

集会では、弁護士や支援団体より、法案の課題や、移民・難民の排除に対する反対の声があげられました。当事者からは、法案に対する不安の声や、将来への希望を持てないまま、難民申請者や仮放免者として生きることの困難さが伝えられました。さらに、海外からもビデオメッセージが寄せられ、国際基準を踏まえた入管収容のあり方が提起されました。

会場には国会議員16名、国会議員秘書16名、メディア関係者30名を含む約150名が集いました。国会会期中ながら多くの国会議員に参加いただき、入管行政や難民保護の本来あるべき姿を求める力強いご発言をいただきました。また、オンラインでも約320名が参加しました。移民・難民の生きる権利が守られる法制度の実現に向けた声をより強くあげていくことを確認し、院内集会は幕を閉じました。

集会の様子は、動画にてご視聴いただけます。https://youtu.be/5XENP0ScO_4



【当日のプログラム】

1.入管法政府案の課題
(1)入管法改悪と難民認定申請者(大橋毅/全国難民弁護団連絡会議、弁護士)
(2)「原則収容主義」からの転換ではない!
「収容に代わる監理措置」の本当の狙い(児玉晃一/入管問題調査会、弁護士)
(3)在留特別許可制度について(鈴木江理子/移住者と連帯する全国ネットワーク、国士舘大学)
2.国際社会からの声〜アムネスティ・インターナショナルによる、入管収容施設の実態調査報告
(1)調査同行者からのビデオメッセージ
(Kevin Darling/アムネスティ・インターナショナル 東アジア担当メディアマネージャー)
(2)入管収容施設の実態調査報告について
(中川英明/アムネスティ・インターナショナル日本 事務局長)
3.当事者・支援者の声

【ご参加いただいた国会議員の皆さま】(*印は秘書代理参加)(五十音順)

石川大我 参議院議員(立憲民主党)、石橋通宏 参議院議員(立憲民主党)、打越さく良 参議院議員(立憲民主党)、大河原まさこ 衆議院議員*(立憲民主党)、鎌田さゆり 衆議院議員(立憲民主党)、川合孝典 参議院議員*(国民民主党)、岸真紀子 参議院議員(立憲民主党)、串田誠一 参議院議員(日本維新の会)、近藤昭一 衆議院議員(立憲民主党)、鈴木庸介 衆議院議員(立憲民主党)、高木まり 参議院議員(立憲民主党)、髙良鉄美 参議院議員(沖縄の風)、田島まいこ 参議院議員(立憲民主党)、辻元清美 参議院議員*(立憲民主党)、寺田学 衆議院議員*(立憲民主党)、仁比聡平 参議院議員*(日本共産党)、福島みずほ 参議院議員(社民党)、牧山ひろえ 参議院議員(立憲民主党)、本村伸子 衆議院議員(日本共産党)、山添拓 参議院議員(日本共産党)、山田勝彦 衆議院議員(立憲民主党)、吉田はるみ 衆議院議員*(立憲民主党)

移民・難民の排除ではなく、生きる権利が守られる法制度こそが必要です。
引き続き、多くの方にご注目いただき、声をあげていただければ幸いです。

2023年3月7日
緊急院内集会「人の命を危うくする、入管法改悪はもうやめてください!」主催・協力団体一同